2012年間行事
M A R U M I C H I - E V E N T - G U I D E

月。花火、プール、キャンプ、海に山に、子供の頃、夏休み前は、わくわくしましたよねぇ。大人の夏も楽しくありたいものです。


7 月のデータ:平均気温25.2度、平均降水量 126.1mm

7 月の行事

  • 7 月 1日 ----------------- 半夏生(ハンゲショウ)
  • 7 月 7 日 ----------------- 七夕、カスミ草の日、小暑
  • 7 月 13 日 --------------- 盆迎え火
  • 7 月 14 日 --------------- パリ祭(フランス革命記念日)
  • 7 月 15 日 --------------- 盂蘭盆会(ウラボンエ 盆)
  • 7 月 16 日 --------------- 盆送り火 、海の日
  • 7 月 19 日 --------------- 土用
  • 7 月 22 日 --------------- 大暑
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半夏生について - ちょっとお勉強してみましょう。
夏至から数えて11日目の日で1年のちょうど真ん中の日にあたります。 半夏とは烏柄杓(カラスビシャク)というサトイモ科の植物(毒草)のことで (この植物から採れる薬が半夏とよばれています。) 半夏生はそれが生えるという意味からきているといわれています。 この日には、空から毒が降るとか地面から毒草が生えるなど、 また地方によっては、この日に雨が降ると大洪水になるなどといわれ、 この日に種を蒔いたり、この日に採れた野菜などを食べたりすることを 拒む風習がありました。
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また、別に半夏生というドクダミ科の植物がありますが、この名前の由来は ちょうど「半夏生」の時期に花をつける(別説では葉の一部が白くなり "半化粧"の状態になる)ことから、この名前がついたとされています。

半夏生











烏柄杓

 

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七夕について - ちょっとお勉強してみましょう。
七夕と盆は別の行事ではなく、非常に密接な関係があるとされています。
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日本の七夕は日本固有の農作物の収穫祭・盆と呼ばれる祖先の霊を供養する行事・ 中国の七夕伝説・乞巧奠(きっこうでん)の風習が交じり合って成立したといわれています。
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中国の七夕伝説が生まれたのは紀元前にさかのぼるといわれ、よくしられている 織女星(織姫)と牽牛星(彦星)の伝説です。 日本に伝来したのは奈良時代といわれ、万葉集に多くの歌が詠まれています。
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それ以前に、日本には旧暦の秋の初め(7月)に農作物の収穫祭がありました。 この祭では神の乗り物として胡瓜の馬や茄子の牛を「たなばた」に供え、それがお盆の行事と一緒になって 「盆飾り」となり、先祖の乗る胡瓜の馬と茄子の牛(牛馬)に引き継がれました その神を、人里離れた機屋(はたや)で棚に機で衣服を織って待つ、おとめの信仰儀礼があったそうです。 そこから、秋の初めに収穫の神を迎えまつる行事が棚機(たなばた)と呼ばれるようになりました。 これが7月7日の夕べにおこなわれたところから、「七夕」となったとされています。 機屋で神を待つ乙女と、年に1回天の川で待つ織姫が一緒になったのでしょうか。
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また、この機織りが、平安時代に中国から伝わった機織りの上達を祈った乞巧奠(きっこうでん)の行事と 重なったとされています。 中国では七夕の日に、頭に7つの花でできた髪飾りを飾り、7つの桃を持って漢の武帝を迎えたといいます。 7本の針に糸を通して機織りの上達を祈ったりもしたそうです。 日本でも七夕の日には、7回食事をして7回七度水浴びすると祓(はら)えになるといわれたり、平安時代には7つの食べ物 (桃・梨・茄子・瓜・大豆・干鯛・鮑)を供え、楸(ひさぎ)の葉に金銀の針を7本づつさしたそうです。 室町時代には、7首の歌を7枚の梶の葉に書き、七遊(歌・鞠・碁・花札・貝合・楊弓・香)を楽しんだり、 江戸時代になると笹竹をたてて、7つの硯を台において、梶の葉に和歌を書いて7首詠むなど、7という数字に縁起をかついだようです。
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竹は昔から神木として扱われたようで、盆飾りにも使われます。江戸時代の笹竹が大きな笹となり、 梶の葉が短冊に変わっていったようです。また、この短冊に書かれる歌が願い事などに変わったようです。
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また、七夕にはほおずきを飾ったともされています。「酸漿(ほおずき)」と書いたそうで 癇の虫・熱さまし・咳止め・利尿剤などに、また堕胎のために使用されたそうです。 この七夕の頃に子供を出産することは、労働力の低下につながるとされたからだそうです。
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ほおずきは盆飾りにも使いますが、七夕はよくしられている従来の意味とは別に盆と密接に結びついており、 盆の準備をする日としての意味もあるようです。
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盆は亡き人をお迎えし、来世で苦しんでいない様にと御供養してあげる行事です。 帰れる場所がなければ帰りたくてもどこへ行ってよいのか迷ってしまい、そのような事がない様に、 家庭には必ずその場所である仏壇を置き、お盆の精霊棚となるのです。 盆の初日には夕方に祖先を迎えるために、麻幹(おがら)などをを門口で燃やして、煙を焚きます。 牛馬の意味は七夕で説明しましたが、馬に乗って早く来ていただき帰りは牛に乗ってゆっくりかえっていただく、 また、がまの穂は杖代わりだという説もあります。
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また、8月に行われる盆を旧盆とも呼びますが、これは旧暦では7月が新暦の8月にあたるためです。 七夕も従来は旧暦の7月に行われる行事です。新暦の7月ではちょうど梅雨時期にあたり、 織姫と彦星にはとってもかわいそうですね。 仙台の七夕祭など、地方の祭が8月ごろ行われるのは旧暦の7月(新暦の8月)はちょうど秋にあたり、 農作物の収穫祭などにあたってくるからです。

盆飾り
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土用について - ちょっとお勉強してみましょう。
土用の丑の日にウナギを食べるというのは有名な話ですが、そもそも土用とは中国の五行説に由来します。
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五行説は簡単にいうと、あらゆるものを「木火土金水」(もっかどごんすい)の5つに分けてしまうという考え方です。 しかし、4つの季節をこれに当てはめると1つ余ってしまい、仕方なく(?)4つの季節のそれぞれ終わりの18日間、 計72日間を真ん中の「土」として用いるようにあてはめたとされています。 したがって、「土用」は立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれの前日までの18日間をさしますが、近年は夏の土用 しか取り上げられていません。
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この夏の土用の18日間が「暑中」とよばれ、暑中見舞いを出す期間です。
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また、夏の土用の丑の日にウナギを食べるという風習は諸説ありますが、江戸時代の平賀源内が発案されたと いうのが有力説らしいです。 この時期は梅雨明けにあたり、暑い日が続くので、「丑の日にうの字のつくものを夏バテしない」という言い伝えを 用いたということらしいです。
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また、年度によって丑の日が2度ある事があるのは土用の入りの日から干支の順で割り当てていくので、 1回しかなかったり、2回あったりします。
 

6 月